- 不動産会社に支払う仲介手数料が高すぎる
- 自分で不動産売却することはできないの?
そんなふうに感じている人のために作られたのが、おうちクラベルです。
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)は、東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営するサービスで、売主の仲介手数料をゼロにする新しいビジネスモデルで注目を集めました。
メディアで取り上げられたりしているため、知っている人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、「どんなサービスなのかいまいち分からない」「仲介手数料を節約できるのは嬉しいけど、問題なく売却できるの?」など。
今までにない新しいサービスに対して、不安を感じると思います。
この記事では、「おうちクラベル(旧おうちダイレクト)で失敗しないためのコツ」から「メリット・デメリット」まで、不動産業界で働いた経験のある管理人の視点で解説していきます。
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)とは
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)は、不動産を売りたい人と買いたい人が直接、売買取引できるように作られたマッチングサイトです。
仲介手数料を無料にできる理由は、買主を探すための人件費や広告費がいらないため、買主から受け取る仲介手数料だけで費用が賄えるからです。
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)で失敗しないためのコツ
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)は、仲介手数料が無料になるという大きなメリットのある売買方法です。
しかし以下の点に気をつけないと、不動産売却を失敗させかねませんので注意してください。
- 売却期間に余裕を持つ
- 売れなければ仲介で売却する柔軟性を持つ
- 売り出し価格の設定は慎重におこなう
売却期間に余裕を持つ
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)で売り出す場合、プロによる広告活動がおこなわれないため、買い手を見つけるのに時間がかかる傾向にあります。
売却期間に余裕を持って売り出しましょう。
売れなければ仲介で売却する柔軟性を持つ
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)で売却する際には、「売り出してみて反響がなければ仲介で売却する」という柔軟な考えを持っておく必要があります。
あらかじめ売り出し期間を定め、期間中に売れなかったら仲介で売却する、としておくと良いと思います。
売り出し価格の設定は慎重におこなう
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)では売り出し価格を自分で決めることができるため、できるだけ高く売りたいという気持ちから高めに値段設定する人がほとんどです。
しかし売り出し価格を高めに設定すると、当然ながら買い手の反応は悪くなります。
逆に安すぎる場合、すぐに売れるかもしれませんが、もっと高く売却できたかもしれないという後悔が残ります。
一般市場の相場価格を把握し、相場の範囲で売り出し価格を決めましょう。
売り出し価格の決め方について詳しく知りたい人は、下記の記事も合わせてご覧ください。
マンションの売り出し価格の決め方|成約価格との差をなくす方法を紹介
この記事では、マンションの売り出し価格の決め方について紹介しています。マンションを売却するときに誤った価格設定をすると成約価格が下がってしまい後悔します。相場価格を調べて値段を決めることが安値売却を防ぐコツです。
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)で家をセルフ売却するメリット・デメリット
物事には何でも、メリットとデメリットが存在します。
利用する前に、おうちクラベル(旧おうちダイレクト)にはどんなメリット・デメリットがあるのか確認しておきましょう。
セルフ売却のメリット
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)でセルフ売却するメリットは、以下のとおりです。
- 仲介手数料が無料
- 自分のペースで売却できる
- 自分で売却価格を決めることができる
- 不動産会社からのしつこい勧誘が一切ない
- 不動産会社との煩わしいやりとりがない
- マッチング後はソニー不動産のサポートが受けられるから安心
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)の最大のメリットは、やはり仲介手数料が無料という点です。
たとえば5,000万円のマンションを売却した場合、売主は仲介業者に168万円の仲介手数料を支払うのが一般的です。
しかしおうちクラベル(旧おうちダイレクト)なら、この168万円を節約することができます。
また通常であれば、仲介手数料を節約するために個人間売買で取引をおこなう場合、契約や手続きなどすべて自分でおこなわなければなりません。
内覧から物件引渡しまではSRE不動産(旧ソニー不動産)にサポートしてもらいながら手続きを進められるおうちクラベル(旧おうちダイレクト)は、最小のリスクで仲介手数料を節約する唯一の方法であるということです。
不動産会社に仲介依頼しているわけではないので、自分のペースで売却活動がおこなえますし、売却価格も売主自身で決めることができます。
セルフ売却のデメリット
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)でセルフ売却するデメリットは、以下のとおりです。
- 対応エリアにある物件でないと利用できない
- 売却に時間がかかる場合がある
- 他の売却方法と合わせておこなうことができない
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)は、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の限られた地域にのみ対応しているサービスのため、対応エリア外の物件の売却では利用したくてもできません。
また売主のペースで売却できる一方で、プロによる広告宣伝活動がおこなわれないため、買主が見つかるまでに時間がかかるというデメリットもあります。
不動産を急いで現金化したい場合には、おうちクラベル(旧おうちダイレクト)は使うべきではないということです。
不動産会社に売却依頼しながらおうちクラベル(旧おうちダイレクト)にもオーナー登録しておけば、仲介手数料を節約できる可能性を残しつつ、買主が見つからないリスクを最小限に抑えることができるのでは、と思われる人もいるかもしれません。
しかしおうちクラベル(旧おうちダイレクト)の利用規約に、以下の記載があります。
売却希望登録を行おうとする者は、以下の条件を満たすことが必要です。
本サービス以外のサービスにおいて、売却希望物件の売却のための一切の活動を行っていないこと。
つまり、おうちクラベル(旧おうちダイレクト)にオーナー登録する物件は、不動産会社への売却依頼が禁止されているということです。
早く売却したい人は、仲介手数料を支払い、プロに買い手を探してもらったほうが良いでしょう。
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)は、不動産会社に見積もり依頼できる「一括査定サービス」もおこなっています。
物件情報を入力するだけで、複数社にまとめて査定依頼できるサービス
セルフ売却に不安がある人は、まずは不動産のプロに相談してみましょう。
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)は不動産売却に慣れている人向けのサービス
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)は、不動産売却に慣れている人向けのサービスになります。
売却の流れをつかんでいる人は、おうちクラベル(旧おうちダイレクト)で売却しても成功できる可能性が高いからです。
一方で、はじめて不動産売却する人は、不動産会社のサポートを受けながら売却活動をおこなったほうが良いでしょう。
つまり…
- 「はじめて」&「慣れていない人」は…プロに相談
- 売却上級者は…セルフ売却
プロに相談すれば、売主の希望や状況に合わせて適切なアドバイスをもらうことができます。
上級者向けでもサポートがあるから安心
不動産売却の経験がある人でも、数千万円もの物件を自分だけで売却するのは不安だと思います。
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)なら、内覧から物件引渡しまでソニー不動産のサポートを受けることができるので安心です。
しかし本当にサポートが受けられるのか、心配な人もいると思います。
ソニー不動産が運営するSR-Editorという情報サイトに、おうちクラベル(旧おうちダイレクト)のサポート内容について記載がありましたので参考にしてください。
「オンライン上で売主さまと買主さまのマッチングをしてからは我々ソニー不動産のコーディネーターが、見学の調整からご契約、事務手続き、引き渡しまでをしっかりとサポートさせていただいています。」
これは、おうちクラベル(旧おうちダイレクト)の担当コーディネーターである木暮英和さんの言葉です。
仲介手数料無料にもかかわらず手厚いサポートを受けられるおうちクラベル(旧おうちダイレクト)は、今までの常識を覆した画期的なサービスといえます。
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)は新しいビジネスモデル|その実績は?
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)で不動産売却すれば仲介手数料が無料になるのですから、誰しも興味を持つと思います。
特に、新しいビジネスモデルということで実績が気になるのではないでしょうか。
残念ながら、おうちクラベル(旧おうちダイレクト)の成約件数などは発表されておらず、実績は分かりませんでした。
では現在おうちクラベル(旧おうちダイレクト)で売り出されている物件はどれくらいかというと、2018年5月現在で145件です。
大手不動産ポータルサイトに比べると、少ない印象を受けます。
しかしおうちクラベル(旧おうちダイレクト)に掲載されている物件は、他では見つけられない希少価値の高い物件のため、掲載件数が少なくてもレアな物件を求めて利用する買主からのニーズがあります。
管理人からの一言「おうちクラベルは上級者向けの売却方法」
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)による不動産売却は、上級者向けの売却方法です。
何度も売却経験がある人は仲介手数料を節約するために、おうちクラベル(旧おうちダイレクト)による不動産売却に挑戦してみると良いでしょう。
買い手がすぐに見つかれば、とても得した気分になると思います。
不動産売却には様々なトラブルのリスクが潜んでおり、リスク管理が甘いと、売却後に買主からクレームを言われてしまうかもしれません。
売主に非があった場合は損害賠償や契約解除に応じなければならなくなりますので、トラブルを回避するためには不動産会社に協力してもらって売却するのがベターです。
おうちクラベルで一括査定したら360万円高くなった
管理人がおうちクラベル(旧おうちダイレクト)で自宅マンションを一括査定したところ、街の不動産会社より360万円も高い査定額をだしてもらえました。
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)の一括査定サービスは、物件情報を入力するだけの簡単手続きですぐに査定額が分かり、しつこい営業電話もありません。