築20年のマンションは、一般的に古いという印象を持たれてしまいます。
買主から人気があるのは築10年前後のマンションで、築年数が経過すればするほど売れづらくなります。
ただし、築20年のマンションに需要がないというわけではありません。
どんな層に需要があり、高値売却するためにはどうすれば良いのかなど、知識を身につけたうえで売却すれば、確実に、そして高く売却することができます。
この記事では、「築20年の中古マンションの資産価値」から「築20年のマンションを確実に売るためのコツ」について紹介していきますので参考にしてください。
築20年のマンション売却相場と資産価値
一般的に、築20年の中古マンションの資産価値は、新築時の55%前後まで下落します。
ただし立地や管理状態によって、さらに下落している場合もあれば、高い資産価値をキープしている場合もあります。
そのため築年数による下落率はあくまでも目安であり、マンションの価値は様々な要素によって影響されるため、一概に売却相場がいくらと言うことはできません。
不動産会社に査定依頼するとしつこく勧誘されたり、その会社で売却しなければいけなくなったりするのでは、と思われる人もいるかもしれません。
しかし最近では、そのような懸念材料を払拭した不動産一括査定というサービスが普及し、気軽に査定依頼できるようになりましたので、安心してください。
不動産一括査定とは、ネット上で物件情報を入力するだけで複数の不動産会社に査定依頼できるサービスで、利用したからといってしつこい勧誘や売却しなければいけないという制限を受けることはありません。
不動産一括査定サイトについて詳しく知りたいという人は、下記の記事も合わせてご覧ください。
不動産一括査定サイト大手12社を徹底比較!おすすめサイトから選び方まで解説
不動産一括査定サイトを利用すれば、物件がいくらで売却できるか効率的に調べられるだけでなく、質の良い不動産会社にも出会えます。できるだけ好条件で売るためには、サイト選びが重要。不動産のプロである管理人が、おすすめのサイトと選び方のポイントを解説していきます。
築20年の中古マンションを確実に売るためのコツ
築20年のマンションは、古いというだけで購入物件のリストから外されてしまうケースも多いため、売れ残ってしまうリスクが高いということを覚えておきましょう。
築20年のマンションを確実に、そしてできるだけ高く売るためのコツは以下のとおりです。
- 優秀な不動産会社を選ぶ
- 売り出し価格の設定は慎重におこなう
- ターゲット層を意識した売却活動をする
優秀な不動産会社を選ぶ
築20年の中古住宅を確実に、そしてできるだけ高く売るためには、優秀な不動産会社を選ぶことが大切です。
買主からの人気が高い築5年や築10年のマンションは、どの不動産会社が売却してもだいたい高く売れます。
しかし築20年のマンションは、ターゲット設定をしっかりおこない、戦略を練ったうえで売却活動をしないと売れ残ってしまう確率が高いので注意が必要です。
築20年のマンションはどうすれば売れるか、どのような売却活動をおこなうべきか、など具体的な質問を投げかけ、高く売ってくれそうな会社を見極めましょう。
良い不動産会社を見分けるチェックポイントについて詳しく知りたい人は、下記の記事も合わせてご覧ください。
【2019年最新版】マンション売却に強いおすすめの不動産会社|プロ目線で選び方を解説
マンション売却に強いおすすめの不動産会社をランキング形式で紹介しています。元営業マンの管理人が、失敗しない選び方についても解説。仲介業者選びによって不動産が高く売れるかどうか決まりますので、契約する前にぜひ参考にしてください。
売り出し価格の設定は慎重におこなう
築20年のマンションを確実に、そしてできるだけ高く売るためには、適切な値段設定が重要になります。
古いからどうせ高く売れないだろうと決めつけ、物件を過小評価してしまえば、もっと高く売れたかもしれない可能性を捨てることになります。
逆に、相場よりも高すぎる値段設定をしてしまうと、買主に見向きされず、売れ残ってしまうため要注意です。
マンションの査定額は不動産会社の営業力や主観によって差が生じるため、何社かの見積もりを集めなければ正しい売却相場は分かりません。
上述でも紹介しましたが、不動産一括査定サイトなら複数社に同時に見積もり依頼できるため、比較するのに役立ちます。
初めて不動産一括査定を利用するという人は、大手不動産一括査定サイトの中でも特に評判の高いイエウールがおすすめです。
ターゲット層を意識した売却活動をする
築20年のマンションを売却する場合、ターゲット層を意識した売却活動が非常に大切です。
築20年のマンションは、以下のような人から需要があります。
- 立地が良くて広いマンションに住みたい人
- 安く購入したい人
- 築年数にこだわらない人
駅から近い場所などは早いもの勝ちで埋まっていくため、新しいマンションよりも古いマンションのほうが立地が良くて、広いという特徴があります。
立地の良さや広さなどは、しっかりとアピールしましょう。
また築古マンションを安く購入して、自分好みにリフォームしたいというニーズの増加も見逃してはいけません。
リフォームした場合のイメージ図などを作成しておき、マンションでの新生活を想像してもらいやすくすることで、買主の購入意欲を高められます。
築20年のマンションはリフォームするべき?
築20年のマンションは、リフォームせずに売却したほうが良いでしょう。
なぜなら自分好みにリフォームすることを目的に、比較的、値段の安い古いマンションを購入する人が多いからです。
きれいにしたほうが印象が良くなるからといってリフォームしてしまうと、需要が減ってしまう可能性がありますので注意してください。
リノベーション目的で築古マンションを探している人にとって、売主の趣味によるリフォームはマイナス要素でしかありません。
リフォーム費用として売却価格から値引きしたほうがよっぽど買主に喜ばれますので、リフォームせずにそのまま売り出しましょう。
配管を気にする買主が多い
築20年のマンションを購入する人は、内装などの目に見える部分についてはあまり気にしません。
なぜなら、リフォームすればきれいになると分かっているからです。
それよりも一見しただけでは分からない物件の基本的な設備、特に配管の状態などをしっかりとチェックします。
配管の寿命は20年と言われているため、配管の交換がおこなわれていない築20年のマンションは、買ってからすぐに赤水が出たりしないか懸念されます。
配管の交換には20〜50万円の費用がかかりますが、買主に与える印象を良くして高く売るためには、必要な費用です。
内装と同様に配管の交換も買主に任せれば良いのでは、と思われるかもしれませんが、物件の基本的な土台は整えておかないと、買主に買いたいと思ってもらうことはできません。
築20年のマンションは賃貸に出すべきではない
築20年のマンションは賃貸に出したほうが良いのでは、と考える人もいるかもしれませんが、賃貸には出すべきではありません。
なぜなら築20年のマンションを賃貸に出してしまうと、将来、処分に困ることになるからです。
たとえば5年間マンションを賃貸に出すと、築年数は25年になります。
築年数が経過すればするほどマンションは売れづらくなるため、売りたくても売れないという状況になりかねません。
借主が綺麗に住んでくれるとは限らず、劣化がひどくなってしまう可能性も十分に考えられます。
賃貸に出した後のことまで考えれば、築20年のマンションは売却してしまうのが賢明です。
管理人からの一言「築20年のマンションでも高値売却は可能」
築20年のマンションでも、高値売却はできます。
ただし優秀な不動産会社への売却依頼、的確なターゲット設定など、クリアするべき条件についてしっかりと確認しておきましょう。
この記事で紹介した、築20年のマンションを売却するコツを参考に、ぜひマンション売却を成功させていただければ幸いです。
イエウールで一括査定したら310万も高くなった
管理人がイエウールで自宅マンションを一括査定したところ、街の不動産会社より310万円も高い査定価格をだしてもらえました。
イエウールはクレームに厳しい会社なので、不動産業者からしつこい営業電話がかかってくることはありません。
物件情報を入力するだけの簡単手続きで、すぐに売却相場が分かる手軽さも好評です。