他の階に比べて1階のマンションは人気がないため、これから売却する人は買い手が現れるかどうか不安に感じると思います。

高く売ることを諦めてしまっている人も、少なくないのではないでしょうか。

しかし1階のマンションに人気がないからといって、必ずしも高く売ることができないわけではありません。

売却物件のメリットとデメリットをしっかり理解し、的確なターゲット設定をおこなえば、購入時と同額、またはそれ以上で売却することも可能です。

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この記事では、「1階のマンションを高値売却する方法」から「1階のマンションのメリット・デメリット」、「狙うべきターゲット層」について紹介していきます。

1階のマンションは売れない?高値売却する方法は?

1階のマンションの画像

1階や2階などの低層階は、日当たりの悪さや防犯面などからあまり人気がありません。

しかしそれに伴って高層階に比べて価格が安いため、一定数の需要はあります。

1階のマンションに住んでいる人の中には、価格が安いから購入を決めたという人も多いのではないでしょうか。

マンションの1階は確かにあまり人気がありませんが、価格の手頃さや低層階ならではのメリットから、好んで購入したいと思っている人もいます。

1階だからといって高値売却を諦める必要はなく、購入時と同額での売却も不可能ではありません。

低層階である1階のマンションを高値売却する方法は、以下のとおりです。

  • 1階であるデメリットを理解する
  • 1階のメリットを買主にアピールする
  • 需要を知り、的確にターゲット設定をする

1階の分譲マンションのデメリット

1階のマンションのデメリット

まずは買い手の気持ちを理解するために、1階の分譲マンションのデメリットを把握しておきましょう。

1階の分譲マンションのデメリットは、以下のとおりです。

  • 防犯面に心配がある
  • 虫が入ってくる
  • 日当たりが悪くて湿気が高い

防犯面に心配がある

1階のマンションは、どうしても防犯面に心配があります。

侵入のしやすさから空き巣に狙われやすく、常に防犯対策について考えて暮らしていくことになります。

また高層階であれば堂々とカーテンを開けて暮らせますが、1階は通行人と同じ目線のため、開放的な気分になることができません。

中の様子が分からないように、部屋の周りに木をたくさん植えて、目隠しをしているマンションもよく見かけます。

虫が入ってくる

マンションの1階は、蚊やゴキブリなどの虫が入ってくるというデメリットがあります。

蚊やゴキブリなどの虫は高いところまで飛べないため、5階以上の部屋にはあまり出現しません。

買主からすると、虫問題に悩まされる可能性があるマンションの1階は、なるべく避けたいというのが本音です。

日当たりが悪くて湿気が高い

マンションの1階は、日当たりが悪く、湿気が多いという欠点があります。

そのためマンションの1階に住む場合、湿気によるカビ対策について考えて暮らさないといけません。

湿気の多い1階よりも、日当たりや風通しの良い高層階のほうが気持ちが良いため、人気が高いということです。

買主がマンションの見学に来る際には、部屋にある電気をすべて点け、カーテンや扉は開けておきましょう。

できるだけ暗いイメージを与えないようにすることが大切です。

1階の分譲マンションのメリット

1階のマンションのメリット

1階の分譲マンションのデメリットについて紹介しましたが、当然メリットもあります。

1階のマンションに問い合わせてくる人は、低層階のデメリットを知ったうえで物件を検討していますので、全面的にメリットをアピールしましょう。

分譲マンションの1階のメリットは、以下のとおりです。

専用庭がある

分譲マンションの1階には、専用庭があるという最大のメリットがあります。

マンションでガーデニングを楽しむことができるのは、1階の特権なのではないでしょうか。

マンションによってはバーベキューを許可している場合もあり、友人を呼んでホームパーティを楽しむことができます。

子供がいる家庭なら、家庭用プールを出して遊ばせることもできるでしょう。

専用庭でできることをリストにしておくと、買主の購入意欲を刺激することができるのでおすすめです。

移動距離が短い

マンションの1階は、外出するときの移動距離が短いという利点があります。

重い荷物を運ぶ際、1階なら楽ですが、高層階になると運ぶのが大変です。

忘れ物をしたときなどでも、1階ならすぐに取りにいけますが、高層階の場合は戻るのに時間がかかります。

また災害時に避難しやすいのも、低層階のメリットです。

高層階は避難しづらく、万が一のときに取り残されてしまうリスクが高いという難点があります。

1階のマンションの需要|狙うべきターゲット層

1階のマンションの需要と狙うべきターゲット層

1階のマンションがどんな人に需要があるのか分かれば、それに合った販売活動をおこなうことができます。

欲しい人に売れば必然的に価格も高くなるため、購入時と同額、またはそれ以上の価格で売却することができるかもしれません。

1階のマンションを売却するときに狙うべきターゲット層は、以下のとおりです。

終の住まいを探している高齢者

高齢者は外出時の移動距離の短さから、高層階よりも1階などの低層階を好む傾向にあります。

足腰が弱くなって歩くのが億劫だったり、介護状態になったときのことを考えて、高層階よりも低層階に住んだほうが良いと考えるからです。

点検時や災害時にエレベーターが使えなくなったときでも、1階なら支障がありません。

小さい子供がいる家庭

1階のマンションは、小さい子供がいる家庭もターゲットになります。

小さい子供がいる家庭では、転落リスクを避けるためだったり、専用庭で遊ばせたりすることを目的に、1階のマンションを探しているケースがあります。

2階以上のマンションでは、子供が鍵を開けることを覚えてしまった場合、ベランダに出てしまわないか気が気ではありません。

1階であれば、のびのびと子育てできる環境であることを、しっかりアピールしましょう。

専用庭でガーデニングを楽しみたい人

専用庭のある1階のマンションは、ガーデニングを楽しみたいという人に需要があります。

ガーデニングを楽しみたいという人には、十分な広さがあることをアピールすると効果的です。

もしも売主がガーデニングをしているのであれば、買主が購入後のイメージをしやすくなりますので、そのままの状態で内覧してもらいましょう。

1階のマンションでも資産価値が高いケース

1階のマンションでも資産価値が高いケース

1階のマンションでも資産価値が高いケースは、以下のとおりです。

日当たりが良い

マンションの1階でも、日当たりが良い物件は人気が高いです。

日当たりの悪さをネックに思っている買主は多いため、日当たりが良いことを全面的にアピールしましょう。

購入検討者がマンションの見学に来るときも、日が入る時間帯に来てもらうと、しっかりとアピールができて良いと思います。

専用庭がある

専用庭がある1階のマンションは、ガーデニングを楽しみたい人や子供がいる家庭に人気があります。

購入希望者がマンションに見学に来ることになったら、庭はできるだけ広く見えるように綺麗に片付けておきましょう。

管理人からの一言「1階のマンションでも高く売却できる」

1階のマンションは確かに他の階に比べると、人気の低い物件です。

しかし、だからといって高値売却を諦めてはいけません。

明確にターゲット設定すれば、1階のマンションが良いと思っている買主と出会うことができ、高く買ってもらえる可能性があります。

マンション売却の成功は、その物件が万人受けするかどうかとは関係ありません。

その物件を気に入ってくれる人を、たった一人でも見つけることができれば良いのです。

あなたのマンションを気に入ってくれる買主に出会い、マンション売却を成功させられることを心より願っています。

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