築浅物件であれば、戦略を練らなくても買い手は現れますし、購入時と同額あるいはそれ以上の値段で売れることもあります。
しかし築15年のマンションは需要が下がっているため、しっかりと戦略を練り、ポイントを押さえて売却しなければ高く売ることは難しいでしょう。
逆にいえば、知識をつけたうえで売却すれば、築15年のマンションでも高く売ることができるということです。
この記事では、「築15年のマンションの相場」から「高値売却する方法」、「高値売却できる理由」について紹介していきます。
築15年のマンションの相場・値下がり率
築15年のマンションの値下がり率は、だいたい40%です。
4,000万円で買ったマンションであれば、2,400万円に値下がりしているということになります。
ただしマンションの相場は築年数だけで決まるわけではないため、値下がり率はあくまでも目安です。
立地や管理状態などによって、もっと価値がある場合もあれば、もっと価値が下落している場合もあります。
マンションの価格に影響する要素は様々ですので、一概に40%減と決めつけず、自宅マンションの相場はどのくらいか調べてみることが大切です。
自宅マンションの価値を調べる方法については、後述で詳しく解説します。
築15年のマンションを高値売却する方法
誰しも、大切な資産であるマンションはできるだけ高く売却したいと思うはずです。
築15年のマンションを高値売却する方法は、以下の通りになります。
- マンションの相場を知る
- 優秀な不動産会社を見つける
- リフォームをする
マンションの相場を知る
築15年のマンションを高値売却するためには、マンションの相場を知ることが大切です。
マンションの相場を把握しておかないと、いくらで売れれば高く売却できたことになるのか分かりません。
売主自身で「これくらいが妥当だろう」と勝手に価値を決め付けてしまうと、もっと高く売れたかもしれない可能性を捨てることになります。
まずは正しく価格相場を把握することが、マンション売却を成功させる第一歩です。
マンションの価値を調べる方法
自宅マンションがいくらで売れるかは、不動産会社に見積もりを出してもらって調べます。
複数社を回らなければならないのは大変、と感じた人も多いと思いますが、不動産一括査定サイトならネット上で複数社に同時に査定依頼できます。
現在は不動産一括査定サイトを利用して査定依頼する人がほとんどで、わざわざ不動産会社を回る人は少なくなりました。
初めて不動産一括査定サイトを利用するという人は、下記の記事も合わせてご覧ください。
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不動産一括査定サイトを利用すれば、物件がいくらで売却できるか効率的に調べられるだけでなく、質の良い不動産会社にも出会えます。できるだけ好条件で売るためには、サイト選びが重要。不動産のプロである管理人が、おすすめのサイトと選び方のポイントを解説していきます。
優秀な不動産会社を見つける
築15年のマンションを高く売却するためには、優秀な不動産会社を見つける必要があります。
売り出せば買い手がつく築浅物件とは違い、築15年のマンションは古いと感じる買主も少なくないため、売れ残ってしまうケースも珍しくありません。
マンション売却では、築年数が経過すればするほど、不動産会社の力の差が大きく結果に現れます。
築15年のマンションを高値売却できるスキルを持っている、優秀な不動産会社を選びましょう。
リフォームをする
築15年のマンションは、築5年や築10年のマンションと比べるとどうしても見劣りしてしまうため、ある程度リフォームしてから売却すると高く売ることができます。
ただしリフォームといっても、大々的におこなう必要はありません。
機能が劣る古い設備の入れ替え、汚いふすまや畳の交換など、費用対効果の高い部分を重点的にリフォームしてください。
マンション売却時のリフォームについて詳しく知りたい人は、下記の記事も合わせてご覧ください。
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築15年のマンションを高く査定してもらう方法
築15年のマンションを高く査定してもらう方法は、不動産一括査定サイトを利用することです。
上述で、不動産一括査定サイトはマンションの価値を知るのに便利だと紹介しましたが、一括査定サイトは相場価格が分かるだけのツールではありません。
不動産一括査定サイトを利用することによって、不動産会社同士を競争させられるため、より高い査定額を引き出せます。
不動産一括査定サイトは高い査定額が期待できる
不動産会社は、高く売るよりも早く売って回転率を上げたほうが利益が大きくなるため、保守的な金額を出すことがほとんどです。
もう少し高く売れる可能性があっても、手間や時間がかかることを懸念し、売りやすい金額しか提示しません。
しかし不動産一括査定サイトを通して査定依頼してきた売主に対しては、他社と比較されているため売りやすい金額を提示して誤魔化すことはできず、反対に自社を選んでもらうために精一杯高い金額を提示しようと考えます。
不動産一括査定サイトを利用すれば、不動産会社同士が勝手に競争し、高い査定額を出してくれるということです。
高い査定額を出してもらえると定評のあるイエウールで、マンションの価値を調べてみましょう。
築15年のマンションが高値売却できる理由
築15年のマンションは、売り方次第で十分に高値売却できる可能性があります。
高値売却できる理由を、買主の立場に立って考えていきます。
古すぎない
築15年のマンションは、古いと感じる人とまだ新しいと感じる人の半々です。
これが築20年となると、ほとんどの人は古いと感じるようになります。
まだ新しいと感じる人がいる築15年のマンションは、売り方次第で高値売却することができます。
耐震性が高い
築15年のマンションは新耐震基準で造られているため、耐震性は高いといえます。
誰しも、耐震性の強い家に住みたいと思うはずです。
特にマンションは、大地震などによって被災した場合、所有者が多いだけにその対応策をまとめるまでかなり手間取ることが予想されます。
少しでも頑丈な物件を選ぶ買主が多いのは当然であり、築15年のマンションはその基準をクリアしています。
固定資産税が割安
築15年のマンションは固定資産税が割安なため、新築マンションよりも良いと考える買主も少なくありません。
固定資産税はマンション購入後ずっと払い続けなければならないため、買主が安いほうが良いと考えるのは当然でしょう。
買主からすると、築15年のマンションは価格が安く、購入後の税負担も少ないというメリットがあります。
築15年のマンションは売り時!今すぐ売却しよう
築15年のマンションを売却しようか迷っている人は、今が売り時ですので、すぐに売却したほうが良いでしょう。
できるだけ早く売却したほうが良い具体的な理由は、以下のとおりです。
- 築16年目から管理費が高くなるケースが多いため
- マンションの寿命である50年まで35年あるため、買主がローン返済計画を立てやすい
- 資産価値は下がっていても、住むには十分だから
マンションは築年数が1年増えるごとに、売れづらくなっていきます。
悩んでいるうちにどんどん資産価値がなくなり、高く売却するのが難しくなってしまいますので、築15年のマンションの売却を検討したら、早めに行動することをおすすめします。
築15年のマンションを賃貸に出すリスク
築15年のマンションは売れ残ってしまうケースも少なくないため、賃貸に出そうか迷う人もいるかもしれません。
確かに、購入者より借家人を探すほうが簡単だと思います。
しかしマンションを賃貸に出すことにはリスクがあり、それが築15年のマンションとなるとさらにリスクは大きくなります。
マンションを賃貸に出すリスクは、以下のとおりです。
- いざ売却したいときに売れなくなってしまう
- 借主が家賃を滞納して収入がゼロになる
- 部屋を汚されてしまう
- 事故や事件に巻き込まれる
- メンテナンスや補修などで資金が必要になる
またマンションを賃貸に出すことには、確定申告の手間がかかったり、新しく住宅ローンを組むことができないというデメリットがあります。
築15年のマンションは、賃貸に出すより売却するのがベターです。
管理人からの一言「築15年のマンションを高く売却できるかは不動産会社次第」
築15年のマンションを高値売却できるかどうかは、不動産会社次第です。
築15年というだけで「高く売るのは難しいでしょう」と言う不動産会社もいますが、絶対に鵜呑みにしてはいけません。
売却方法によって、十分高く売れる可能性がある築15年のマンションは、業者選びが重要になります。
複数社に査定依頼し、話を聞き、誠実で高く売るスキルを持っている不動産会社を選びましょう。
厳しい審査によって優秀な不動産会社とのみ提携しているイエウールなら、築15年のマンションを高く売ってくれる不動産会社が必ず見つかります。
イエウールで一括査定したら310万も高くなった
管理人がイエウールで自宅マンションを一括査定したところ、街の不動産会社より310万円も高い査定価格をだしてもらえました。
イエウールはクレームに厳しい会社なので、不動産業者からしつこい営業電話がかかってくることはありません。
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