マイソクは、不動産会社が作成する物件広告のことです。
不動産会社が作成するのであれば売主には関係ないのでは、と思われるかもしれませんが、マイソクを戦略的に作成できるかがマンション売却の成功を左右する、といっても過言ではないほど、重要なものになります。
そのため不動産会社に任せっきりにしてしまうのではなく、マイソクがしっかりと作成されているかを売主自身で確認することが大切です。
この記事では、「そもそもマイソクとは何なのか」から「魅力的なマイソクを作成する4つのポイント」について紹介していきますので、自分のマンションのマイソクが魅力的な内容になっているかどうかチェックしてみてください。
マイソクとは
マイソクとは物件概要や物件図面など、いわゆるマンションのプロフィールを載せた不動産広告のことです。
マンション名や物件価格、間取り図とともに「◯◯駅から徒歩◯分!」など、アピールポイントが掲載されたチラシを一度は見たことがあるのではないでしょうか。それがマイソクです。
マイソクは店頭表示やレインズ、新聞の折り込みチラシ、またホームページや不動産サイトなどに物件を掲載するときに使用します。
物件情報を広く行き渡らせるために、欠かせないツールということです。
マイソクに記載する内容
宅建業法により、物件の広告には次の内容を明記するよう定められています。
取引態様 | 媒介、仲介、代理など。 |
---|---|
所在 | 物件の所在地のこと。 |
代金 | マンションの販売価格のこと。 |
規模 | 物件の面積や「3LDK」等の部屋数による表示。 |
形質 | マンションの構造や築年数など。 |
環境 | 物件の周辺状況のこと。学校や商店街、病院、公園等の施設が周辺にあるか。 |
交通の利便性 | 電車やバスの交通機関や、最寄り駅までの所要時間など。 |
写真や絵図 | マンションの写真や間取り図のこと。 |
以上の項目については、最低限の情報としてマイソクに載せることになります。
マイソクによってマンションが売れるか決まる
コンビニなどでお菓子を選ぶ際、パッケージを見て「美味しそう」と思い、購入したことはありませんか?
マイソクはお菓子のパッケージのようなもので、商品の魅力を効果的に主張することで、買い手の購入意欲を掻き立てます。
もちろんマンションは、お菓子のように「すぐに購入」とはいきませんが、興味を持ってもらうことが大切なのです。
どんなに良い商品でも、その商品の魅力が買い手に伝わらなければ買ってもらうことはできません。
マイソクをうまく使うことが、マンション売却を成功させる秘訣ということです。
実際のところマイソクに気を配る売主は少ないのですが、だからこそ魅力的な広告を打ち出すことで、優位に売却を進めることができるでしょう。
魅力的なマイソクを作成する4つのポイント
では買主の興味を引くマイソクにするためには、どうしたら良いのでしょうか。
魅力的なマイソクを作成する4つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
物件の強みは何かを考える
まずは、買い手にアピールできる物件の強みは何かを考えてください。
売主自身が物件の良さを知らないのでは、買主が購入したいと思うわけがありません。
物件のアピールポイントを考える際には、以下の3つの観点から考えると良いでしょう。
- 環境をアピールするもの
- 物件の特性をアピールするもの
- 立地をアピールするもの
また買主が中古マンションを購入する際に重要視する点でアピールすることができれば、最も効率的に買主を見つけることができます。
中古マンションを購入した人が、マンションを選ぶ際に重要視した点は以下のとおりです。
中古マンションを購入した人の選択理由(複数回答)
価格が適切だったから | 71.6% |
---|---|
住宅の立地環境が良かったから | 59.0% |
マンションだったから | 35.8% |
住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから | 35.2% |
この結果を踏まえると、マイソクでは「駅から◯◯分」や「国道◯号線から◯m」、「幼稚園、小学校から徒歩◯分」など、立地の良さを主張することが最も効果的であることがわかります。
適切な価格設定の方法については、下記の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
マンションの売り出し価格の決め方|成約価格との差をなくす方法を紹介
この記事では、マンションの売り出し価格の決め方について紹介しています。マンションを売却するときに誤った価格設定をすると成約価格が下がってしまい後悔します。相場価格を調べて値段を決めることが安値売却を防ぐコツです。
また「住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから」を選ぶ人の理由を詳しく調査した結果は、次のとおりです。
住宅のデザイン・広さ・設備等に関する選択理由(複数回答)
間取り・部屋数が適当だから | 74.3% |
---|---|
住宅の広さが十分だから | 57.8% |
住宅のデザインが気に入ったから | 34.9% |
台所の設備・広さが十分だから | 28.4% |
浴室の設備・広さが十分だから | 26.6% |
この結果を見ると間取りや住宅の広さなどを気に入って買う人が多いようですので、「4LDK」や「広々リビング」など、間取りや広さをアピールできると効果的です。
不動産会社から見た物件の強みと、売主が知っている物件の強みにはズレが生じている場合もありますので、その物件に住んでいる売主から見た強みをしっかりと不動産会社に伝える必要があります。
マンションをアピールするターゲットを絞る
マンションのアピールポイントが把握できたら、誰にアピールするかを考えましょう。
もちろん多くの人にアピールすることが重要なのですが、ターゲットを絞るとより魅力的なマイソクを作ることができます。
たとえば、セキュリティ管理がしっかりしている点をアピールするのであれば、「女性やお子様がいるご家庭も安心」とキャッチコピーをつけてください。
こうすることによって女性や子供がいる家庭に、よりアピールが刺さりやすくなります。
マンションの写真を載せる
マイソクには、マンションの外観や部屋の写真を載せるようにしましょう。
間取り図だけのマイソクは、どんなマンションかイメージができないので、スルーされてしまう可能性が高くなります。
間取り図と一緒に写真を載せることで買主の興味を引くことができ、内覧へと足を進めてもらえます。
白黒ではなくカラーで作成する
買主はたくさんのマイソクを見て物件購入を検討するため、マイソクの第一印象は大切です。
マイソクを白黒で出す不動産業者もいますが、カラーのほうが見やすく、買主に対してのアピールも強まります。
もしも売却を依頼している不動産業者が白黒でマイソクを出していたら、カラーで出してもらうようお願いしましょう。
管理人からの一言「マイソクはマンションを高く売却するための重要なツール」
マイソクはマンション売却において、非常に重要なツールです。
マンションのアピールポイントなどがマイソクに記載されているか、売主自身の目で必ず確認してください。
きちんと売主のことを考えてくれている不動産屋であれば、快く見せてくれるでしょう。
もしもマイソクをあまり見せたがらないようでしたら、マイソク自体に問題がある可能性が高いのはもちろん、その不動産業者に売却を任せても良いのか不安になる対応です。
人生に一度あるかないかのマンション売却で後悔しないために、きちんと対応してくれる、信頼できる不動産屋に変えることをおすすめします。
不動産屋選びには一括査定サイトを利用し、複数の会社を比較することから始めるのがベストであり、マンション売却を成功させるコツです。
イエウールで一括査定したら310万も高くなった
管理人がイエウールで自宅マンションを一括査定したところ、街の不動産会社より310万円も高い査定価格をだしてもらえました。
イエウールはクレームに厳しい会社なので、不動産業者からしつこい営業電話がかかってくることはありません。
物件情報を入力するだけの簡単手続きで、すぐに売却相場が分かる手軽さも好評です。