築50年のマンションは、一般的に売れづらいと言われています。
なぜなら、マンションの資産価値は築20年でゼロになる、というのが日本の考え方だからです。
買主から「目に見えない欠陥があるのでは」「購入しても、その後どうなるか分からない」と懸念され、避けられてしまうため、築50年のマンションは売れづらいということを覚悟したほうが良いでしょう。
ただし今までに築50年のマンションでも売買取引されたケースはあり、絶対に売れないというわけではありませんので安心してください。
この記事では、「築50年のマンションの資産価値」から「売却するためのポイントと注意点」「できるだけ高く売るコツ」について紹介していきます。
築50年のマンションの資産価値は新築時の30%程度
築50年のマンションの資産価値は、新築時の30%程度です。
5,000万円で購入した分譲マンションであった場合、だいたい1,500万円ということになります。
ただしマンションの価値は、立地や管理状況によって大きく差が生じるため、一概には言えません。
新築時の30%程度で値段設定しても売れない場合もあれば、もっと高く売れる場合もあります。
不動産会社に査定依頼し、物件の特徴を考慮したうえでの資産価値を確認してください。
築50年のマンションは、売主自身で相場を把握しようと思っても過去に取引事例が少なく、把握が困難ですので、不動産のプロに依頼するのがベターです。
マンションの価値を把握するためには不動産会社に査定してもらう
築50年のマンションの資産価値を把握するためには、不動産のプロである不動産会社に査定してもらいましょう。
不動産会社へ査定依頼する際、不動産一括査定サイトを利用すれば、ネット上で物件情報を入力するだけで複数社にまとめて査定依頼できるのでおすすめです。
複数社の見積もりを集めることで、より精度の高い査定結果を把握でき、売出価格の設定で失敗するリスクを減らせます。
売出価格の設定で失敗してしまうと、相場よりも高くて買主にスルーされてしまったり、相場より安く売却して損をしてしまったりしますので注意してください。
不動産一括査定サイトについて詳しく知りたい人は、下記の記事も合わせてご覧ください。
不動産一括査定サイト大手12社を徹底比較!おすすめサイトから選び方まで解説
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築50年のマンションは売れない?売却するための3つのポイント
築50年のマンションは、築年数が古いことから売れにくいと言われています。
過去に取引事例があるため売れないわけではありませんが、しっかりと戦略を練って売却活動に臨まないと成功は難しいでしょう。
築50年のマンションを売却するための3つのポイントは、下記のとおりです。
- ターゲット層を把握する
- 建て替えての予定があるなら終わってから売却する
- 優秀な不動産会社を選ぶ
ターゲット層を把握する
築50年のマンションは敬遠する買主が多い物件のため、ターゲット層を意識しないと売却活動はスムーズに進みません。
築50年のマンションを購入してくれる可能性のあるターゲット層は、以下のとおりです。
- 自由にリノベーションして住みたい人
- 築古マンションに抵抗のない外国人
- 立地が良くて広いマンションに住みたい人
- とにかく安く購入したい人
築50年のマンションのメリットは、とにかく安い、ということです。
安く購入して自分好みにリノベーションをして住みたい、立地が良い物件を安く手にいれたい、と考えている人はターゲットになります。
また海外では中古住宅の流通量が多く、アメリカの中古住宅流通シェアは日本の約30倍です。
築年数が古い家に対して抵抗の少ない外国人をターゲットにすることで、買い手が決まる確率が上がるでしょう。
建て替えの予定があるなら終わってから売却する
築50年のマンションであれば、建て替えの話しが浮上してもおかしくありません。
もしも建て替えの話しが出ているのであれば、慌てて売却してしまわず、建て替え工事が終わってからに売却活動をおこないましょう。
建て替えれば新築になるのですから、当然ながら需要は高くなり、高値売却が期待できます。
転勤や離婚など、どうしても早く売らなければならない事情がある場合は仕方ありませんが、待てるなら待ってからの売却をおすすめします。
優秀な不動産会社を選ぶ
マンション売却が成功するかどうかは、売却依頼する不動産会社によって決まるといっても過言ではありません。
内容が煩雑な不動産売却では、どうしても不動産会社の力を借りらざるを得ないため、信頼できる会社に売却依頼することが非常に大切です。
信頼できる不動産会社の見つけ方については、下記の記事も合わせてご覧ください。
【2019年最新版】マンション売却に強いおすすめの不動産会社|プロ目線で選び方を解説
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築50年のマンションを売却するときの注意点
築50年のマンションを売却するときの注意点は、売れなかったとしても賃貸や空き家にしないということと、ホームインスペクションを実施するということです。
売れなかったとしても賃貸や空き家にしない
築50年マンションは、売れ残ってしまったとしても賃貸や空き家にはしないでください。
マンションを賃貸や空き家にすることは、売れないという問題を先送りにしているにすぎないからです。
マンションは築年数が古くなればなるほど売れにくくなるのですから、なるべく早い段階で売却するべきなのは言うまでもありません。
築50年のマンションが売れないからといって、賃貸や空き家にするという逃げ道は考えないようにしましょう。
ホームインスペクションを実施する
昭和43年以前に建てられた築50年のマンションは、新耐震基準が導入される前に造られた物件のため、耐震性に懸念のある物件が多いという注意点があります。
わざわざ耐震性に不安のある物件を購入する人はいないため、必ずホームインスペクションを受けておきましょう。
売却前にホームインスペクションを実施しておけば、買主が耐震性を懸念して購入をやめてしまうのを防ぐことができます。
実施した結果、耐震性に問題があることが判明したら、そのままでは買い手はつきませんので、耐震工事をおこなうよう管理組合に働きかけてください。
ホームインスペクションを受けて物件の瑕疵(欠陥)が明らかになることで、余計に売れなくなるのでは、と思われるかもしれませんが、売主には瑕疵担保責任があります。
売却後に瑕疵が発覚するリスクを考えれば、ホームインスペクションを実施してあらかじめ明らかにしておくほうが賢明です。
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瑕疵担保責任…物件に欠陥があったときに売主が負う責任のこと。
リノベーションはしない
築50年のマンションは、リノベーションをおこなうべきではありません。
確かにリノベーションをおこなうことで物件はきれいになり、買主からの印象は良くなります。
しかしリノベーションにかかる費用を売却価格に上乗せすることになるため、「安い」という築古マンションの最大のメリットを失います。
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築50年のマンションは今後どうなる?
築50年のマンションは、今後どうなるのでしょうか。
分譲マンションの行く末は、長寿命化を目指して修繕していくか、建て替えるかのいずれかです。
ただし建て替えるためには住民の4/5の同意を得なければならないため、現実に実施できているケースはほとんどありません。
国土交通省のホームページに、現在までに建て替えが実施されたマンションの数について掲載されていましたので、参考にしてください。
建て替えがおこなわれたマンションの数(平成31年4月1日現在)
実施準備中 11件 実施中 23件 工事完了済 244件 参照元: マンション建替えの実施状況-国土交通省
築40〜50年のマンションは63万戸以上あるにもかかわらず、上記を見ると実施準備中から工事完了済まで合わせても278件であることが分かります。
建て替える必要があっても住民の同意が得られなくて建て替えられない、という問題を抱えているマンションは少なくありません。
管理状態が良好で築100年まで問題なく住めるというマンションか、建て替えの見通しがついているという場合でなければ、マンションの将来は暗いかもしれません。なるべく早く売却したほうが良いでしょう。
管理人からの一言「築50年のマンションを売却してくれる不動産会社を探す方法」
築50年のマンションは売れにくいため、不動産会社に売却依頼しても断られる可能性があります。
わざわざ不動産会社の事務所を回るのは効率的ではないため、不動産一括査定サイトを利用することをおすすめします。
売却力がある優秀な不動産業者を見つけることができれば、築50年のマンションでも高く、そして早く売却してくれるでしょう。
イエウールで一括査定したら310万も高くなった
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